フィールドコース
フィールドコースは、考古学及び関連分野に興味を持つ学生、若手研究者を対象に、カマン・カレホユック発掘調査を基盤に、出土した遺物等を使って、研究の基礎知識、方法を指導する入門コース、さらにより研究を深めるためのアドバンスコース等、時々に応じて専門家によってアレンジされます。これまでに、保存修復、植物考古学、動物考古学、形質人類学、古環境学、考古学等の分野で行なわれてきました。
■考古学フィールドコース(2018年)
今年の考古学フィールドコースは7月30日〜8月11日の2週間に渡って行われました。今年のコース参加者は9名と多く、発掘に参加しているトルコ人の学生4名と共にとても賑やかなコース期間となりました。発掘現場では3つのグループに分かれて現場体験をしました。トルコ語、英語を使ってコミュニケーションをとりながらの作業で、初めは戸惑いもあったようでしたが、すぐに慣れて楽しく作業をしている様子でした。毎夕方のミーティングでは、グループごとに準備をし、分担して発表をしました。夜には遺物研究をして、最終日に発表をしましたが、時間が限られた中、上手くまとめていました。8月5日(日)にはボアズキョイとアラジャホユックへ研修旅行に行きました。ボアズキョイではA.シャフナー隊長から現在調査している発掘現場の説明を聞くことができたのは何よりでした。(2018年8月23日)
■植物考古学フィールドコース(2018年)
アナトリア考古学研究所では、今シーズンも、7月16日(月)から植物考古学のフィールドコースを開催しました。講師は、オーストラリアクイーンズランド大学のローナ・フェンヴィックさんで、オーストラリア人学生5人が参加しました。早朝6時から夕方の6時までびっしりとカリキュラムが組まれました。カマン・カレホユックのピットから今シーズン採集したばかりのサンプル土のフロテーションを行い、選別した種子等の同定のトレーニングが顕微鏡を使いながら行われました。6日間の授業の後、日曜日にはヒッタイト帝国の都ボアズキョイへ見学に行きました。(2018年8月3日)